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昭和44年9月寄稿

金子 忍から水谷潤への手紙

金子 忍(上海空)からの手紙19813 

 小生等一行八月六日着任、土地不慣れのため、大分身体の調子健全とは云い難きも、思ったより暮らしよい処です。兄等の教官タイプもそろそろ物になる頃ですが、吾々もこれから分隊士の勉強だ。小生飛行士を命ぜられてまごついている。飯野が甲板、宝納が衛兵副司令、当地も御地同様次第に情況近迫、千載一遇の好機、一撃必墜の態勢たらしめんと張り切っている。スリーキャッスル有るも送るのは困難御容赦、そのうち写真送ります。では元気で。

(なにわ会ニュース第18号 42頁)

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