平成22年5月15日 校正すみ
池崎千里様(故山根君の長女)の手紙
この度、亡父永眠の際には、海兵72期の皆様から霊前にご供花を頂き、また、遠い所をご会葬下さいました方々にもまことに有り難く厚く御礼申しあげます。
また、先日10月10日には、「偲ぶ会」を催して頂き、母をはじめ娘3人までも出席させて頂き楽しいひとときを過ごさせて頂きました。本当に有り難うございました。
私達娘ばかりなので、戦争の話、軍艦の話には余り興味もなく過ごしてまいりましたが、今になって父の書きとめたものなどに、初めて目を通したり、皆様方のお話を伺ったりして知らなかった父の姿などに触れることができました。これからは、少しずつそんな資料にも目を止めようと思います。
早いもので、本日は亡父の七七日忌にあたります。先日、18日(土)には鎌倉の浄智寺において七七日忌法要並びに納骨をすませ、高橋猛典先生のお隣に落ち着くことができました。
父のカレンダーには12月にクラス会の予定も記入されてあり、皆様にお会いできることを楽しみにしていたことと思います。思いかなわず旅立ちましたが、どうぞ皆様にはくれぐれもご自愛くださいまして父の分までお元気でお過ごし下さいますよう心よりお祈り申しあげます。
(編集部 追記)
山根君の訃報を流した時貰った山本省吾君のメール
山根君の訃報を聞き本当に驚きました。彼とは四号のとき同分隊で現在の生存者は右近君と共に3名だけでした。実は先月末に桂君の処へ山根君から電話があり、小生にも宜しくと言っていたとの伝言があったので、一昨日の夜、彼に初めて電話をかけて話をしていました。
兵学校の四号以来、お互いに声を聞いたのは初めてだったので30分近くに及び、もう10年は生きようと言っていたばかりだったので全く信じられない気持ちです。
やはり何らかの縁が繋がったのではないかと今更ながら感じています。
謹んでご冥福を祈ります。
(なにわ会ニュース100号118頁 平成21年3月掲載)