平成22年5月8日 校正すみ
突然逝った清水憲太郎君
伊吹 明夫
鳥取県鳥取市賀露町は旧市街の郊外を流れる千代(せんだい)川の河口港です。同期の猪口 智君、父君の武蔵艦長猪口敏平氏の墓がある村です。平安朝時代から開けた古い漁村で、秀吉の中国征伐の時の鳥取城の兵糧攻めはNHKの大河ドラマに一カットありました。
12月20日土曜日午前9時頃、鳥取の家内より電話あり、自衛隊鳥取地方連絡部より清水憲太郎君の急死を知りました。大阪の澤本良夫君と米子市の濱田秋朗君と連絡をとり閑西地区の通知は澤本君、弔電は濱田君、供物は小生と夫々担当しました。何分当日の午後1時告別式というので、同期生の参加はできず、やむを得ず66期の先輩浜本(足立)義郎氏に全てを依頼しました。
翌20日日曜日、大阪より東條君が姫路駅着,12時半小生と車にて出発、雪の中国山脈を越え、鳥取市の小生宅へ3時半着、小憩後乗用車にて清水宅へ急行しました。仏前にて東条君が弔辞をよみ、またお経を唱え、遺族に挨拶後、5時鳥取駅発の特急で帰投しました。
清水は戦後ご両親の孝養に専念し、また戦争責任を一身に受けるような態度で小生など近寄り難い存在でした。己れの信ずるところを精一杯誠心誠意、いわゆる海軍精神で一生を過した貴重な存在でした。惜しい奴が早世しました。残念に思います。
ちなみに鳥取県出身のなにわ会員はつぎのとおりで、ゴシック体は亡くなった人です。<BR>
(鳥取一中)伊中四郎、伊吹明夫、山根眞樹生、高田俊彦、清水憲太郎
(鳥取二中)上原庸佑、木原 建、森本達郎
(浜田中) 都野隆司、林清之輔、高橋圭三;
(倉吉中) 田中歳春、矢田次夫
(松江中) 山根 光
(米子中) 足立之義
(三刀屋中)濱田秋朗
(湘南中) 猪口 智
(東京高師付中)前田政夫
(なにわ会ニュース44号40頁 昭和56年3月掲載)