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平成22年5月8日 校正すみ

三條 貞治君を偲ぶ

市瀬 文人

毎日2時間歩いていた三條君は、検査入院先の病院で感染した難病のため重態となり、2ケ月余りのお家族の懸命なご介護のかいもなく、不帰の客となった。告別式には、阿部 達と若松、私の3名が出席し、斎場で故人の遺影のほか、五省の文言が記された手帳、大和の写真等に故人を偲んだ。

 病院側の不始末を、「人を恨まず、天命なり」と言って許した彼の人柄は誠実で優しかった。海軍時代ずっとすれ違いだった彼と私は、戦後10年経って初対面、その後名簿上で彼と知り奇縁に驚く。貴様と俺との交流を続けて50年の今、君を失う。

 残念、寂しい。長い間のご厚を深謝し、心から哀悼の意を捧げます。

(なにわ会ニュース90号7頁 平成16年3月掲載)

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