平成22年5月4日 校正すみ
ゴルフを通じて小沢尚介君を偲ぶ
伊藤 正敬
平成13年10月21日、小沢君が急逝した。4日前の17日小沢君から電話を貰い、肺ガンは誤診で肺気腫気味だから無理しないようにと言われたとのこと、それは良かった、無理せずに大事にしてと話したばかりであったので本当にびっくりした。
23日の御通夜、24日の告別式には多数の級友が参加して厳粛に見送った。一号45分隊で一緒だった中村元一君が弔辞を捧げ、同分隊の二号、三号も多数参列していた、
さて、小沢君との付き合いは、彼が昭和63年7月湘南CGCに参加するようになってからである。
彼はゴルフが大好きで、特異のフォームではあるが、何時も見事にスコアをまとめていた。手元にある資料から彼のCGC及び海軍関係の成績を調べてみた。
湘南 CGC 30回
東京 CGC 19回
C G C 11回
久邁宮水交会 9回
アドミラル会 18回
葉山 錨会 8回
合計95回海軍関係のゴルフコンペに参加している。
CGCでは平成6年岩松重裕君が参加するまでは、千葉、湘南、東京の何れのコンペでもおおむねベスグロを独占していた。しかし、平成10年頃腰を痛めたためか、小林勝君にベスグロを取られるようになり、また、欠席しがちになり、スコアも100を切れなくなった。12年になり腰痛は治り良く参加するようになった。
今年になって、東京CGC(相武)は遠いからということで参加しなかったが、湘南CGCには2回とも参加している。亡くなる約1ケ月前の9月17日には2位となりとても元気であった。しかし、その10日後の27日の葉山錨会では調子が悪く、ブービーとなった。この日、一緒にバスで帰った69期の石野自彊氏の言によれば、小沢君はとても疲れて逗子駅からすぐ近くの自宅までタクシーで帰ったとのことである。この日のゴルフが彼の最後のゴルフとなったと思う。
私の良きライバルとしていた小沢君を失って本当に寂しい。
彼のゴルフは素晴らしく、27回は80台で回っており、100を越えたのは4回に過ぎない。それも、平成10年以降であり、それまでは、すべて100以下で回っていた。何時も何とかして彼に勝とうとして頑張ったが平成10年まではどうしても勝てなかった。
素晴らしいゴルフを見せてくれて有り難う。ご冥福を祈る。
平成13年10月25日 記す
(なにわ会ニュース86号12頁 平成14年3月掲載)