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平成22年5月15日　校正すみ

故毎熊祐俊兄のこと

市瀬　文人

写真説明 左から　　●は戦没者　▲は戦後死亡　�Aは二座水偵　　�Bは三座水偵 最前列　�B市瀬文人・▲�B毎熊祐俊・教官３名・●�A蒲地經春　 ２列目　●�B石川幸夫・●�A・中川　毅・▲�B吉田　修・▲�A坂田善一郎・�A西尾　　博・●�A上田�C市 ３列目　�A小田正三・�B安藤昌彦・●�B前原博生・●�B三谷吉甫・●�B富田育雄・�A岸本一郎・●�B竹崎慶一

　かねて、故郷の諫早に帰って、呼吸器系疾患で療養中と伺っていた毎熊君、４月28日他界の報にがっかり。

　彼とは兵学校卒業後、飛行学生として共に鹿島空で三座水偵の操縦の技を磨いた仲だった。その仲間は９名。うち、２名が大艇に移り、残り７名が明るく、和やかな雰囲気の中、伸び伸びと操縦技術を磨いて、夫々の任地に分散した。彼は横空へ、小生は大津空へ。

　残念ながら現在の三座生存者は２名。

　小田・富田は機関学校出身　上田・坂田・小田は卒業後戦闘機に転科

　以下、30数年前にさかのぼる。当時鎌倉近くに住むなにわ会会員の新年会が発足した。最初の幹事は、今は亡き発起人の高橋猛典と石津壽の両君。約20年続いたが、石津君の逝去後幹事の引受人が決まらず、やむを得ず市瀬が代行。その後数人に幹事を頼んだが断られた後、親しい毎熊君が承諾してくれてほっとした。それから７年間彼の幹事が続いた後、宮田君、上野君に引き継がれて今日に続いている。

　毎熊君は積極的で几帳面で、時に彼に兄貴を感じる事もあった。生前の思い出多く、君の死が惜しまれてならない。　法名「東光院釋海祐信士」

ひたすらご冥福をお祈りします。

平成20年７月

三座水偵の友　市瀬　文人　

（なにわ会ニュース99号24頁　平成20年９月掲載）

（注）　編集部　　
毎熊君は昭和49年７月１日から50年12月15日まで第１掃海隊群司令を勤め、
翌51年４月海上自衛隊を退職した。

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