90号
関西なにわ会の記
大村 哲哉
十月三十日 秋の関西なにわ会を開催した。世界文化遺産に登録されて十年の姫路城を見ることにし、十三時三十分JR姫路駅に集合、姫路城へと向かった。
予めシルバーガイドに十四時から二時間の案内を頼んでおいたが、お城到着が若干早くなり「早いですね」と感心された。ネービーの五分前精神今なお健在。
なにわ会の構成について予約時に話しておいたためか、ガイドさんは経験十六年の女性ガイド。「姫路城が姫路のお城から国宝になって日本の城に、更に世界の文化遺産になって世界の城になった」と冒頭の挨拶に始まり、代々の城主が城を守り、明治維新では取り崩しの運命にあったものを、時の陸軍第四局次長中村大佐(高知の人、碑あり)の尽力により今日があるとよく通る声で説明、西の丸から天守閣へと案内された。残念ながら足の不自由な大山と腰痛に苦しむ大村は天守閣へは登らず。天守閣へは階段が急で、生徒館の踊り場に立って睨みをきかせた往年の猛者も「麒麟(きりん)も老いれば駄馬となる」の諺通り若干厳しかったようで計画した幹事として申訳なく思っている。一方六十八才の女性ガイドさんの健脚には驚いた模様、いずれにしろ熱心なガイドぶりに予定時間オーバーになったが、お城について充分見てもらった(幹事の自画自賛か)。
懇親会場ホテル姫路プラザへ。
初参加の大山の音頭で乾杯、賑やかに会が始まった。溝井から中央の、久米川から関西水交会の現状等報告があり、例のとおり石井の名司会で各人の近況、欠席者の状況等お互いの情報交換を行った。やはり健康に関する話題が多く年を感じさせられる。毎回感じるのは、なにわ会員の絆(きずな)の強さである。
話は尽きず座も盛り上がっていたが、お互いに健康に留意し再会を約して十八時三十分解散した。
参加者
石井 晃、市瀬文人、大村哲哉、上野三郎、桂 理平、久米川英世、小西愛明、澤本良夫、椎野 廣、鈴木 彊、濱田秋朗、前田正弘、溝井 清、諸橋久信、渡邉 望、