湘南新年クラス会
幹事 毎熊 祐俊
恒例の湘南新年クラス会は、例年どおり一月四日鎌倉の二楽荘で開催。出席者は後記のとおりで三四名。当日はおだやかな天気に恵まれ、また、当日になっての出席取り消しもなく幹事としては「ああよかった」という思いで一杯であった。
宴会に先立ち、なにわ会年度幹事の辻岡君にあいさつしてもらい、次いで遠路出席してくれた原田君の乾杯の音頭とりで歓談に入る。
二時間半はあっという間に過ぎた。クラスの語らいほど心の通い合うものはあるまいというのが実感である。
今年は多くのクラスメートが喜寿を迎えるが、大東亜戦争当時を振りかえると、あのころはだれ一人として皇紀二六六〇年まで生きるなんて考えなかったと思う。身命を君国に捧げていたし、明日の生命を誰が知るというのが日常であった。それが、現実に齢(よわい)七十代半ばを過ぎてもこのように元気に新年の集いができるということは、誠に幸せというか有り難いというか、われわれにとって貴重な歴史そのものであろう。
この会の源流は藤沢の加藤孝二宅であるが、本人は体の調子が悪く参加できないので残念である。二楽荘で開催するようになってからすでに二七回、もうそんなになるかと思うがまだまだこれから末永くと念じている。
今回は二十世紀最後の新年会に当たるが、小生の体調が思わしくない事情もあり、また二十一世紀への希望と期待を込める意味から次回からの幹事を宮田 實君(同補佐市瀬文人君)にお願いすることにした。約十年幹事を勤めたが、パッとしない幹事だったことをお許し願いたい。
〔出席者〕
足立喜次、飯野伴七、市瀬文人、上田 敦、浦本 生、上野三郎、小沢尚介、大谷友之、押本直正、窪添籠輝、蔵元正浩、小灘利春、後藤 脩、後藤 寛、左近允尚敏、椎原国康、辻岡洋夫、出口勝己、中井末一、中村正人、中村元一、中山 故、原田種睦、樋口 直、毎熊祐俊、松下太郎、松山 実、三笠清治、溝井 清、宮田 實、矢田次夫、山下 誠、巳、宮田 茸、吉峰 徽、