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福岡クラス会報告

角田 慶輝

「朋あり遠方より来たる また楽しからずや」

 時は平成十年一月二十四日(土曜)、今冬最大の冷え込みで横なぐりの風と、時々雪が酷く、高速道路は凍結で通行止め、新幹線と飛行機は多少の遅れが生じており、予定どおり実施できるか心配であったが、三好文彦・石井 晃両兄連名の案内に応じクラス及び美人方計二十八名が福岡の料亭「しばこ」に集まり、河豚料理をつつきながら有意義な一ときを過した。参加者28名。

(氏名 掲載略)

 予定の−六〇〇全員集合(札幌から馳せ参じた右近が飛行機の延着で十分遅れる)さすが兵学校で鍛えただけあると感じ入った。

 前川泰四郎の音頭で乾杯し打方始め、頃合を見て石井 晃から「昨年の北海道旅行クラス会の折、三好に「次は福岡でやり、河豚を食わせろ」と申したところ早速実行に移して呉れた。こんなに多く集まったのは全く三好の人格の致すところである。場所の選定については奥さんのご尽力が大きかったと聞く」との紹介があった。

  宴たけなわにして樋口 直から『俺が河豚仙理を食ったのは、これが二度目である。第一回目は戦時中昭和二十年の初め佐伯にて勤務中、高松宮殿下がお出でになり「河豚を食べたい」と言われ若年将校三名で別府の料亨にお供して河豚料理を食べた。お付武官の秋野少佐がこれを知り駆けつけて来て、「誰だ。殿下に河豚料理を食べさせた奴は」と怒鳴られた。この時既に殆ど食べ終っていた。皆何ともなかったが、「私が毒見します」と言って食べられた秋野少佐だけが中られたよ。』と。

 この話を聞いて女将がすかさず「この店の河豚料理は絶対大丈夫です」と保証した。

 会は、生徒時代・戦時・戦後の話にあちこち盛り上がり旧交を暖めた。頃合をみて三好が九州出身の海兵・海機・海経の同期及びコレスの氏名、戦死者及び生存者の紹介があった。また石井及び渡辺の元気ある歌で更に盛り上がった。

 一八三〇渡辺及び小西が明日の予定の都合で退場し、一九四五 花田の発声でそれぞれ次の再会を約し握手を交しながら別れた