平成元年参拝クラス会記
堀 剣二郎
平成に改正されて最初のなにわ会慰霊祭は、靖國神社に於いて六月四日午前十時から行われた。参集者は村岡教官、石隈教官及びご遺族一〇九名、生存者一三八名の合計二四七名であった。
当日は穏やかな晴天に恵まれ、若葉薫る社頭は殊のほか神々しく、また本殿は本年一月に修復完了したばかりで、厳粛、清新の気の漂う中で慰霊祭が行われた。
神事が進み、祝詞奏上に続いて福嶋弘君が祭文を読み上げ、教官、生存者及びご遺族代表の計五名が玉串を奉奠した後、一同黙祷して戦没者の御冥福をお祈りして滞りなく式を終了した。
懇親会は九段会館において十一時十五分開始、草野幹事が司会を務めた。
飯田幹事の開会挨拶、続いて大村行雄氏(謙次君令兄)が、なにわ会に対する感謝の辞を故人戦死の前後の消息と共に述べられた。
次いで石隈教官の御挨拶、乾杯で懇談に移った。盛んな歓談が続いた後、予定の午後一時に至り槇原幹事の閉会のあいさつ並びに来年度の予定紹介によって閉会した。参加者は百七十七名であった。
なお、今年は昭和天皇崩御のため、軍歌、万歳三唱を取りやめた。
終りに、村岡、石隈両教官、ご遺族の方々から多額のご寄付を賜わったことを報告し、心から感謝の意を表します“
出席者 氏名掲載略