平成14年度なにわ会参拝クラス会記
三澤 禎
本年度幹事として前年度幹事の中村正人君が残り、関係部署との折衝を済ませていたので、諸準備は順調に滞りなく進められた。ただし、出席者の高齢化のため、直前になって出席を取りやめられた方が多くなった。
六月五日、当日は幸いに快晴で、気温が30度に近い真夏日となったが、湿度の低いこともあり、境内の新緑も美しくさわやかであった。
1100受付開始、1200昇殿参拝、1330懇親会(靖國会館で)1530閉会と級友の暖かい応援と参加者一同のご協力で順調に進行した。
本年度の参拝者数は、ご遺族7T名、生存者及び同伴者115名、合計186名となった。
定刻12時昇殿、「君が代」演奏、修祓、献饌、祝詞奏上に続き、溝井代表幹事が祭文を奏上、ついで玉串をご遺族代表の堀江保雄様(故堀江太郎君の弟)、川崎正雄様、(故川崎順二君の弟)真鍋英三様(故真鍋良弥君の弟)、森喜美子様(故森一義君の妹)と生存者代表の溝井 清君により奉奠、一同揃って拍手拝礼を行い、御霊の安らかに神鎮まりますことをお祈り申し上げた。撤饌の後退下、昇殿参拝の儀は厳粛のうちに滞りなく終了した。
昇殿参拝後、懇親会出席者(生存者及び同伴者108名、ご遺族42名、計150名が靖國会館に移り、1330から幸田正仁幹事の司会のもと、懇親会に入った。溝井代表幹事の挨拶の後、ご遺族代表堀江保雄様(故堀江太郎君令弟兵74期)より丁重なご挨拶を、また、献杯の音頭もとつて項き、懇談に入った。最後に幸田幹事のリードで「軍艦」を合唱し、来年の再会を期して閉会した。
なお、懇親会の席上、幸田幹事より演歌「東京だよ お母さん」の披露があり、歌詞の解説に加え切々とした発声が皆の心を打ち、拍手喝采を頂いた。また、軍歌の後で、昭和天皇御製二首と、美智子皇后の御歌一首の紹介があつた。
何れも、ご遺族にとつても生存者にとっても、大変感銘深いものであった。
溝井幹事の挨拶の中で靖國神社の将来に対する政府の方針を危惧し憤慨するところがあった。
懇親会は和気轟々として和やかに推移し参会者のご満足を頂けたものと、幹事一同心から御礼申しあげます。
慰霊祭参列者
ご遺族
(兵)
宮澤路子(青木孝太の妹) 井尻民雄(井尻文彦の弟) 岡野武弘(井尻文彦の弟)
伊藤高昭(伊藤比良雄の弟) 伊藤智子(伊藤比良雄義妹) 猪口 信(猪口 智の弟)
星野道子(猪口 智の妹)
竹内紀子(石原輝雄の妹)
稲葉千恵子(稲葉 博の妹)
岩波静子(岩波欽昭の義姉)
黒瀬タミ(大森 茂の妹)
粕谷 衛(粕谷仁司の弟) 粕谷康子(粕谷仁司の義妹) 木村 靖(木村 淀の弟)
菊池晴雄(菊池祥一の兄)
小林久栄(小林博の義妹)
實吉弘道(實吉安志の弟) 飯沼和子(嶋津義公の妹) 白井豊児(白井利徳の弟)
杉坂智男(杉坂善男の弟)
今井和子(田中洋一の妹) 今井ゆかり(田中洋一の姪)
武井保憲(武井敏薦の弟)
中沢英夫(中沢達雄の弟)
伴 辰三(伴 弘次の弟)
藤田貞子(藤田春男の妹)
真鍋英三(真鍋良弥の弟)
丸 和夫(丸 秀夫の弟)
大場幸子(宮林久夫の妹)
村上美智子(村上 達の義妹)
北村智恵子(山口勝己の姪)
山田一夫(山田三郎の兄)
(機)
(経)
生存者
(兵)
安藤昌彦、足立英夫、足立之義、足立玲子、足立喜次、
泉 五郎、市瀬文人、今井 政司、岩本 修、上野三郎、
岡本俊章、奥山寿一、長村正次郎、桂 理平、門松安彦、
中井末一、中川好成、中西健造、中西英子、野村治男、
平川 進、府瀬川清蔵、宝納 徳一、間中十二、松下太郎、松山 実、三笠清治、三好文彦、溝井 清、村瀬信義、
(機)
安藤 満、大森慎二郎、片山 勇、金枝健三、藏元正浩、
(経)
足立暢也、神林 勗、亀谷敏明、窪添龍輝、高田俊彦、
(会友)
岩松重裕、後藤 寛、藤瀬韶国
平成八年八月十五日
靖国の深き緑に 戦友集ふ
慰霊祭の日に濱田秋路(秋朗)詠む
昭和天皇御製
やすらけき世を祈りしもいまだならず
全国戦没者追悼式 (昭和六十三年)
この年のこの日にもまた靖国の
昭和六十一年八月十五日
海陸(うみくが)のいづへを知らず姿なき
1 久し振りに手を引いて
小さい頃が浮かんで来ますよ
ここがここが二重橋
2 やさしかつた兄さんが
桜の下でさぞかし待っだろ
あれがあれが九段坂
3 さあさ 着いた 着きました
お参りしましょうよ観音様です
ここが ここが浅草よ
なお、次のご遺族様及び柳田教官から
ご寄付者
石川秀雄(石川忠雄の弟)、石原淑子(
今村信江
児玉 香
賓吉弘道
堀江保雄(堀江太郎の弟)、本間恒夫