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平成22年4月22日 校正すみ

終戦直後海軍兵学校生徒を激励した水中高速小型潜水艦

田島 明朗

 特4号生徒を自認する田島明朗氏から昨年1月発行された「呉水交」という本を頂いた。これは呉水交会の機関紙である。その中に表記の記事があった。

 この小型潜水艦5隻が終戦直後の昭和20年8月17日、伊予灘から呉回航の命を受けた。そして呉回航の途中、5隻の潜水艦は波201潜を先頭に単縦陣で江田内に進入し、兵学校沖で円を描いて、終戦で意気消沈している生徒を励ました。この話は、生徒クラスでは今も話題にされているし、2〜3の書物にも記載されている。この5隻の潜水艦の艦長は70期、先任将校(航海長、水雷長兼務)は72期の次の方々であったと記録されている。 

艦名 艦長 先任将校 機関長
波201 佐藤嘉三 春日 仁 岩間正春
波202 菱谷 清 山田 良 室井 正
波203 真山孝也 岩本 脩 橋元一郎
波204 重本俊一 卷 石藏
波205 武藤俊雄 後藤俊夫

 なな、3隻の機関長は機53期であった。また、この潜水艦の記事は昨年逝去された故春日君の寄稿が「なにわ会ニュース」7714頁にあり、「なにわ会HP」にも掲載されている。 

(なにわ会ニュース98号69頁 平成20年3月から掲載)

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