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海軍中尉 遠藤晴次の手紙

大正12年8月2日生

(神風特攻・第28金剛隊、昭和20年1月7日、リンガエン湾にて戦死。22才)

 

 拝啓、天候不良の為今日まで出発が延びました。愈々近いうちに出発するつもりです。今日も朝から雨で山々は雪を頂いている有様で、天候の急変にびっくりして居ります。天候晴れれば勇躍飛行機に乗り出発、○○基地を目指し或いはレイテ湾か?。行く所を知らず、唯大命を仰ぎ待つのみ。

 一度飛び立てば米英何するものぞ、我等○○隊の意気を以ってすれば恐るるものなし。大笑して唯々大義に生くるのみ。

 弟・妹達の教育を宜しく御願いします。それからトランクと行李の二荷物を送ります。又第三種軍装(草色の軍服でネクタイ着用)で撮った戦地姿の写真(長崎で出発前に撮影)を写真店で家に送るよう依頼して置きましたから、御承知ありたい。では弟・妹よ御機嫌よう。

 御両親様 

                           晴次

(ネットより)

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