TOPへ 

95号

平成十八年関西なにわ会記

渡邉 望 

 昨年の関西なにわ会は石井晃君の指名で山陰の濱田秋朗君が幹事に選ばれましたが、年齢を重ねるにつれて遠出に難色を示す人が多くなり、開催が見送られていました。

 昭和二十二年五月以来続けた関西なにわ会の火を消すのは未だ早いと思い、椎野廣君と相談し、佐藤健三君に協力をお願いしたところ、同君がメンバーとなっている大阪駅近くの中央電気倶楽部を紹介して貰い、本年度の会合を行なうこととなりました。

  昨年来の異常な寒さも奈良東大寺二月堂お水取りが過ぎれば和らぐものと思い、六十二年前我々が揃って任官した三月十五日を吉日と選んで本年度の関西なにわ会を開催する運びとなりました。

  前幹事の提案により従来の夜の会合は取り止め、今回より昼間の懇親会に改め、ご夫人同伴を呼びかけましたところ、写真のとおり多数のご参加を得ました。

 関西二府四県在住の期友で欠席された方は殆ど本人又はご夫人の健康上の理由によるものです。

 宴会は東京から参加した溝井清君の到着を待って記念撮影を行い、同君の乾杯の音頭により開始されました。

 一卓四名の椅子席に座り、関西独特のシャブシャブで行なわれ、アルコールが入るにつれて、結構座が賑わいました。

 参加者から色々発言がありましたが、桂理平君の著作「ブーゲンビル島沖航空戦と空母冲鷹の遭難について」の話、上野三郎博士のビタミンB12服用による老齢化神経系障害の改善についての講話等意義深いものがありました。

 一時発言が途切れた時メンバーの佐藤君から「本来放歌高吟は禁止であるが、他の客がいないから、一曲ぐらい歌ってもよい」とお許しが出ましたので、石井君の美声を披露して貰いました。

 最後に中西健造君の弟、久三氏から挨拶があり、次の客の準備が始まるとのことで、再開を期して散会しました。

 参加者は写真のとおり生存者本人十九名、中西久三氏、ご夫人六名の計二十六名でした。

                写真説明 左より

 前列 渡邉 望、佐藤夫人、渡邉夫人、春日夫人、

河野夫人、椎野 廣、
大村哲哉、久米川英世

中央列 中西夫人、久米川夫人、諸橋久信、桂 理平、春日 仁、溝井 清

 後列 佐藤健三、石井 晃、中西久三、富尾治郎、鈴木 彊、森川恭男、

小西愛明、前田正弘、濱田秋朗、
上野三郎、山本省吾、樋口 幹