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93号

第十五回パインなにわ会

中村 元一

後列左より 上野、野崎、市瀬、旭、後藤俊夫、左近允
前列左より相澤、應、樋口 直、大谷、中村元一、新庄、

 晴れで桜は満開の四月九日、第十五回パインなにわ会が新築の「遊雅亭」で開かれた。早いもので十五年続いたことになる。前日に二人、当日一人キヤンセルが出て世話役は大慌てだったが、十二人が集まった。大谷君が三年振りに参加してくれて嬉しかった。今年も應蘭芳さんがゲストとして参加し花を添えて下さった。七回目なので、今は仲間の一人である。六人が最近、應さんが出たお芝居を観に銀座の劇場に行っている。

左近允君が第一回(平成三年)の写真を引き伸ばしてもってきたので回覧した。石隈教官と先代の女将を中心にして二十二人の楽しそうな顔が並んでいる。田中(春)、小島、高崎、藤井、大堀、澤本の六君は鬼籍に入り、数人は体調を崩している。淋しいことだ。

 新庄君担当の写真撮影後、酒と料理が出てにぎやかになる。樋口君は大谷君を車に乗せてきたので酒を飲まない。感謝し、かつ同情した。旭君から今年も桜えびの差し入れがあり、生(なま)を甘酢で、あと掻き揚げをおいしく頂戴した。生はこの機会にしか口にできない珍味で、某君曰く「大きな声では言えないが、これがメインディッシユだね」と。

宴半ばでだれかに促された相澤君が立ち上がり、B29撃墜の話をしてくれた。インターネットで引き出した米軍の資料で確認されており、それには相澤君に撃墜されたと明記してある。やられた話は珍しくないが、やっつけた話は貴重である。一同グラスの手を休めて聴き入った。

アルコールがたっぷりと回ったところで、相澤君、後藤(俊)君、應さんが美声を聞かせてくれた。品のイイ歌、品のヨクナイ歌、いろいろで拍手喝采だった。

 話は尽きなかったが、開宴から三時間半ほどたったところで閉会した。いろんな会合があるが、一番楽しいのはやっぱりクラス、コレスの集まりだなと思った。五人は應さんと別の店で二次会だったそうである。