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91号

 関西なにわ会の記

大村 哲哉

四月二十六日春のなにわ会を大阪弥生会館で開催した。

関西というものの東は東京の溝井、愛知知多の杉田、岐阜の村瀬、西は九州福岡の三好、山陰島根の濱田、と多方面からの参加大変有難く感謝している。

 案内の返信で心に残ったものを二、三紹介する。

宇野俊夫 昨秋は「中西君と一緒だと大丈夫ですが彼も食事が進まず残念です」と欠席。この返信で中西の症状を知り得た。今回は「中西君に別れて急に老け込んできました」と近況を書き出席。小学校、中学校と常に一緒に歩んで来た宇野の心情さもありなんと思う。が僧職にある彼には長寿を保って我々に引導を渡してもらいたい。

 

上野三郎() 毎回素晴らしい衛生講話を聞かせ度肝をぬかせ、昨年の春の本会でも中西の相談にのり助言をするなど『健康の神様』と思っていたのに「四年前からの甲状腺腫瘍のため大阪成人病センターで受診、当日は定期検診のため欠席」とあり驚いた。 常連の欠席は淋しいが、それ以上に毎回欠席の返信を出さざるを得ない友に思いを馳せるとき心が痛む。出席し顔をあわせられる幸せを思う。

幹事として毎年海上自衛隊の大阪入港に伴う歓迎会の報告  

クラスとしての参加は七十二期が最も多く、二時間立ちっぱなしが苦しくなったと話す。関連して久米川から、海上自衛隊桜美会(OB会)も含めた水交会となった現状の説明があった。

 懇親会に移り、時間的最遠の濱田の乾杯音頭,濱田は全国旧制高校の校歌を歌う会で、二本線の帽子をかぶり江田島健児を歌ったと話し乾杯、なごやかな宴、どの顔も年相応だが気概は相変わらず若い。

宴途中、石井の名手綱さばきで、次期幹事は渡辺、富尾、更に濱田を加えた三名に決定。また水交会等のクラス代表は前関西水交会長として知名度も高い久米川にお願いする事とした。なお、秋の会は現幹事が明石中心で検討する。

石井の美声で久々の巡航節、六十年前の姿を想い浮かべた。時間のたつのも早く閉会の時が近づき、これまた久々に濱田軍歌係の指揮で円陣をつくり軍歌演習、江田島健児の歌を歌い、秋の再会を約して解散した。

なお会の運営について濱田からお互いに年をとり会の案内状の発送集約等大変であり、足腰も弱くなり歩行もままならぬので,予め会場ホテルを決めておき、案内状の発送等一切ホテルに任せ、幹事は日を決めるだけにしては、との元ホテル社長ならではの提言があったことを付記する。

 参加者

 小西、春日、濱田秋朗、杉田政一、澤本良夫、溝井、桂、久米川、宇野、
富尾、渡辺望、石井、三好、村瀬、諸橋、鈴木彊、大村