TOPへ   

関西地区なにわ会記

中西 健造

 平成十一年十一月、奈良で開催の「なにわ」会懇親会席上、次期幹事を滋賀県在住の宇野俊夫、樋口 幹、中西健造三名が引き継ぐことになった。折りにふれて会合の場所を何処にするか話し合いの中、交通の使も良い大津近辺に話が纏まり、一度下見をしようと云うことになった。

 九月二十二日、三名が車で予定したコースを廻り、大津の名所と云えば天台宗総本山園城寺がよく知られ坂道もあるが、時間をかけての散策には齢相応のコースと思われ此所に決めた。案内は「ボランティアのガイド」さんに頼むこととし、境内の老舗風月堂に依頼、懇親会は瀬田川畔の「あみ定」旅館とし、昼食を取りながら計画を詰め、帰途に着いた。

 紅葉の最盛期を十一月中旬と予定し、早速に樋口君が案内書及び出欠の葉書を用意してくれて十月初め発送した。今年当地の秋は好天に恵まれ喜んでいたが、前日十五日は雨模

様となり、十六日も曇空、今にも雨が来そうな天気。大津駅には一時半過ぎからクラスの懐かしい顔が見え、二時に全員集合、タクシーに分乗し三井寺に到着。頼んだガイドさんはと聞けば、何たる事か、手違いで間に合わないとの返事。仕方なく三井寺の案内書片手に三々五々散策してもらう破目になってしまった。本当に申し訳ない気持で一杯だった。約一時間半、仁王門・釈迦堂・金堂・鐘楼(三井晩鐘)・霊鐘堂(弁慶の引摺り鐘)・唐院、等々をめぐりもとの場所に集合。湖岸を走る電車に乗り唐橋前下車、「あみ定」旅館に着いた。

 受付を済ませて、琵琶湖・瀬田川・患橋の見える部屋に全員席につき、幹事の簡単な歓迎挨拶に続き懇親会が開かれた。東京より遠路出席してくれた溝井君の発声で乾杯し、なごやかな懇親会が始まった。何時もながら名司会者石井君の司会によって飲むほどに席も賑やかになり、自慢ののども飛び出した。美人の女将が各席を廻ってのサービスに会席も盛り上がり、あちらこちらで盃を手にした期友の談笑が一際賑やかになった。

  石井君が加藤孝二君作「戦いすんで五十年期友を偲ぶ」を彼の心を込めた美声で独唱して呉れた。全員しんみりと亡き期友を偲び、且つまた十月に亡くなった加藤君の往時を想い感慨を新たにした。

 名残は尽きないが来年の会合を楽しみに本年度関西なにわ会を終了とし、旅館のバスで石山駅迄送られて帰途についた。遠方より出席の飯野・名村・樋口と中西は一泊し、翌日の行動予定に従い十時旅館を出た。来年はより計画を新たに楽しい「関西なにわ会」の開催を致したいと思っております。

出席者 二十三名 順不同

中西・飯野・椎野・名村・山本・上野・久米川・桂・春日・中西・宇野・春日・沢本・小西・渡辺・樋口(直)・大村・鈴木・諸橋・溝井・石井・樋口(幹)